こんな症状はありませんか?
- ①膝を曲げ伸ばすとゴリゴリと音がする
- ②膝が曲がらなくなった、伸ばしきれなくなった
- ③しゃがむと膝が痛くてしゃがめない、正座ができない
- ④長時間立っていたり、長距離歩くと膝が痛くなる
- ⑤歩いたり、階段の下りなどで急に膝が折れ曲がる感じがする
痛みの原因
膝の関節は、大腿骨(だいたいこつ:太ももの骨)と、脛骨(けいこつ:すねの骨)、膝蓋骨(しつがいこつ:お皿)の3つの骨で構成されています。それぞれの骨が接する部分は、軟骨(なんこつ)があり、動きを滑らかにしています。
大腿骨と脛骨の間には、関節を安定させる、衝撃を吸収する役割の半月板(はんげつばん)や靭帯(じんたい)があります。靭帯は内側・外側・前十字・後十字靭帯があります。
膝の軟骨は、加齢と共に少しずつすり減り、進行すると骨が変形し、膝に痛みがでてきます。動作としては、正座ができなくなったり、膝がまっすぐ伸びなくなります。膝が腫れているように見えたり、熱をもってしまうこともあります。ひどくなると、歩けないくらい痛みが出て、足がO脚やX脚に変形してしまいます。症状の悪化に伴い、歩けなくなり、膝の周囲の筋力が低下し、歩けなくなってしまうことも少なくありません。
成長期のお子さんに多くみられるのは、スポーツをすると膝のお皿の下あたりの脛の骨に痛みを感じる症状です。スポーツをされている方に多くみられ、炎症を起こしている状態です。我慢をしてスポーツを続けてしまうと治りません。
スポーツ全般に言えることですが、膝を急激に捻ってしまったり、コンタクトスポーツで膝の前や横から衝撃を加えられ膝が腫れ、激痛により膝を動かすことができない、足が地面につけられなくなることがあります。このような症状は、半月板や靭帯が損傷したり、断裂することによって起こります。
考えられる病気
- ①変形性膝関節症
- ②スポーツによる膝の慢性障害(痛みなど)
- ③オスグッド・シュラッター病
- ④膝半月板損傷・膝靱帯損傷 など
治 療 方 法
診察と検査の上、内服薬や必要と判断した場合には、ギプス・装具で関節を固定します。炎症を抑える、関節の動きを滑らかにするために、膝関節に直接注射をすることがあります。
リハビリテーションは、関節の周りの筋肉を強化する運動や、張っている筋肉をゆるめるストレッチを行います。症状が再発しないように各スポーツの動きを確認し、負担のかからない動きに修正させていただきます。