こんな症状はありませんか?
- ①腕を挙げると肩が痛くて、腕が挙がらない
- ②シャツなどの着替えの時に腕の動きが悪く着替えが難しい
- ③背中に手が回りにくくシャツをズボンの中に入れられない
- ④肩が痛くて入浴のときに頭や背中を洗えない
- ⑤寝ていると肩が痛くなる・痛くて眠れない
痛みの原因
肩の関節は、体幹(からだ)と腕をつなぐ関節を作っています。肩関節は腱板(けんばん)と呼ばれる筋肉が覆っており、筋肉が正常に働くことで手を挙げる、髪を洗う、背中に手を回すなどができます。肩の打撲やケガ、年齢とともに筋肉や腱板が老化し炎症が起こることがあります。これらにより、いわゆる五十肩や肩腱板損傷・断裂がおこります。痛みが一時的だと思って様子をみていると悪化することがあります。同じような症状がみられる、石灰沈着性腱板炎という病気があります。特徴として、40~50代の女性に多くみられ、夜間の急な肩の強い痛みがみられ、肩を動かせないくらい痛いという症状です。多くの場合、注射や内服薬で改善しますので早期治療を心掛けてください。
考えられる病気
- ①肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)
- ②肩腱板損傷・断裂
- ③石灰沈着性腱板炎 など
治 療 方 法
頸椎、肩ともに適切な検査を行い、内服薬や湿布の処方、症状によっては痛みや炎症を抑える静脈注射や肩への注射などをおこないます。そして、とても重要なリハビリテーションを行います。
当院のリハビリは、症状に合わせて、筋肉が張ってしまっている場合には、張りを改善させたり、狭まってしまった関節の可動域を拡大させること、筋力の低下がみられれば筋力トレーニングなどを行います。その他、苦手となってしまった動作を可能にするために動作の練習も行います。必要な場合には温熱療法(物理療法)などを施行します。