こんな症状はありませんか?
- ①歩いたり足首を動かしたときに足首の外側などが痛い
- ②足の親指が外側に向いていて、指の付け根が痛い
- ③歩くと足の裏や踵(かかと)のあたりが痛い
- ④スポーツや走ったりすると足首が痛く、治らない
痛みの原因
足首の関節は、脛骨(けいこつ:すねの骨)、腓骨(ひこつ:すねの外側の骨)、距骨(きょこつ:足首の付け根にある骨)と足首の関節を補強する靭帯(じんたい)があります。足には、足の甲や指の骨があり、それらの関節部分は靭帯で補強されています。手と同じように指や足首を動かす筋肉や腱(すじ)があり、これらすべてで足が構成されています。
足首は、関節の構造上、比較的大きな動きができます。動きが大きい、様々な方向に動かすことができるため、足を捻った状態で着地してしまうと、靭帯や関節などを痛め、ひどい場合には靭帯が断裂したり骨折します。
また、足の親指が外に向いてしまうことがあります。これが「外反母趾(がいはんぼし)」です。放置してしまうと、親指がさらに外側を向き、人差し指の上に乗ってしまい、親指の付け根が非常に痛くなってしまいます。
土踏まずの部分が平らであったり、土踏まずが浅いなどの扁平足(へんぺいそく)は様々な理由で起こりますが、偏平足は足に痛みをだすことがあります。
歩くと足の裏が痛いなどの症状は、足の裏にある筋肉や膜状に炎症が起こることで発症します。スポーツをされ、足を酷使すると慢性的に足首が痛くなり、走ったりすると足首が痛くて治らないなどの症状が多くみられます。
考えられる病気
- ①足関節捻挫
- ②外反母趾
- ③扁平足
- ④足底筋膜炎
- ⑤スポーツによる足・足関節の慢性障害
治 療 方 法
診察と検査の上、適切な治療を行います。捻挫や骨折などの場合は、内服薬の処方、注射、関節の固定などを中心に行います。リハビリテーションは、病気や症状に合わせて、関節を動きやすくしたり、筋力トレーニングをするだけでなく、歩き方やスポーツなどの動作を分析し、負担が掛からないフォームに修正します。スポーツによる足首の痛みについては、装具などによる固定やテーピングなども行います。
扁平足は、足の裏(土踏まずなど)のアーチを再生するように、指の運動や足の形を整えるように徒手的なリハビリテーションを行います。
外反母趾は、悪化しないように靴の中敷きのような足底板(そくていばん)を処方したり、痛みや炎症を抑えるための注射やリハビリテーションを実施します。